遠距離恋愛でも繋ぎ止めておきたい天然彼女が可愛いすぎる
ヤキモチ
久しぶりの食事を終え、店を出ると慶太は詩織の頭を引き寄せて歩いた。
「酔った?」
「いやぁ、いい気分だ」
「それ酔ってるんじゃん(笑)」
引き寄せた頭にちゅっとキスをしていく。
「誰にでもしないでね、特に外では」
「しないよ〜」
「してるから言ってるの、酔ったらわかんないじゃん」
「そうだけどー、詩織、2時間休憩していこうぜ」
「ん?」
「ホ、テ、ル」
詩織の耳元で囁いた。
「眠いんでしょ(笑)6時起きでいいなら泊まりにしようか?酔ってるから絶対寝てしまうでしょ?190cmの男なんて運べないからね」
「うーん、わかった……」
もう寝そうじゃん(笑)
抱きしめられていたはずなのに、ホテルに着く頃には詩織が支えてホテルに入った。
「うおっ、重たい」
慶太をベッドに寝させた…というか放り投げたと言った方がいいかもしれない…
だんだん慶太くんの体重が詩織にかかってきて、近くのラブホテルにとりあえず入った。
自分から入るなんて詩織は初めてだったがもう仕方ない。
「ふぅ…暑い」
慶太くん今日何杯飲んだっけ
4?いや5かな、よし4杯までだ。
詩織はメモをした。
最近はメモを取る事で昔よりは忘れないようにはなったと思う。
きっと気を許した人じゃないと天然は出てないと思うんだけども……怜奈がいなくなった今、それはわかりかねる。