遠距離恋愛でも繋ぎ止めておきたい天然彼女が可愛いすぎる
たくさんのバスケメンバーからの連絡の数が数字で示されていた。
詩織は10件以上もある川辺慎吾のLINEを開き
“明日戻る“と打ち込んだ。
「送信していいよね?私にも話してくれるよね?」
「……」
「慶太くん、逃げちゃダメ」
「……わかった」
詩織は送信ボタンを押してスマホを枕の下に戻した。
「明日は一緒に起きて、一緒に家を出よう」
慶太は前にいる詩織の背中に頭を付けた。
「……っ、ごめん」
「うん、逃げ場に私を選んでくれたのは嬉しいけど……言いたい事はわかるよね?」
「……うん」
後ろからギュッと抱きしめてくれた。
2人は横になると慶太くんがゆっくり話してくれた。
試合中に確かに捻挫はしたけどそれを言わなかったのは交代させられるからだと。
米国の大学に行ったけどドラフトもされないし大学リーグもチームが勝てない事に苛立ちもあり、全日本の国際試合で目立つように帰国したし、試合も頑張ったと。
もうすぐ卒業なのにどうすればいいのか迷走していたらしい。