遠距離恋愛でも繋ぎ止めておきたい天然彼女が可愛いすぎる

「ご迷惑をかけて申し訳ありませんでした」

ホテルに戻り監督の部屋で頭を下げた。

「もう、足の方はいいのか?」

「はい!」

「じゃあ、午後から通常練習に加われ」

「ありがとうございます!」


深々と頭を下げて部屋を出ると慎吾が部屋の前をウロウロしていた。

「慶太ぁ〜、心配したぞ」

慶太に抱きついた。

「何だよ、情報が早いな(笑)」

「当たり前だろ、怜奈から連絡が入ったよ」

「いいリハビリになったよ、昼まで寝るわ、また後でな」




「ふぁぁ……」

「寝不足?」

「あっ、すみません」

隣の席の先輩に大きなあくびを見られてしまった。

「あら、指輪は?」

「あっ、引き出しに(笑)」

机の引き出しから出した。

「少し緩くて落としそうなので」

「サイズは合わして買わなかったの?」

「はい、適当に買ったみたいです(笑)ちゃんとしたのはいずれもらうのでいいんです」

「楽しみね」

「はい!」

「じゃあ、眠気覚ましに仕事あげる(笑)」

「はい(笑)」


昼休みに詩織は早々とお昼を済ませて30分の仮眠を取り練習には支障はなかった。




次の週の金曜日の午後、練習中に怜奈が名古屋のお土産を持って体育館にやって来た。


「こんにちは〜、お疲れ様です」

みんなは怪我で引退して退職した事だけ知ってるから怜奈の左手の薬指を見て質問攻めにあっていた。

「どこかで発表はするの?」

詩織が聞くと川辺くんのSNSで日曜日の試合が終わってから発表する予定だと。

私の方でも一応するけどねと話していた。


怜奈は可愛いからすでにファンの数も多いのだ。

4年間の実業団の在籍期間中でもフォロワー数は伸びていってた所だ。

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