遠距離恋愛でも繋ぎ止めておきたい天然彼女が可愛いすぎる
「今日は楽しかった」
松平くんに言われた。
「そう?私は嫌な人に会っちゃったからな…あっ松平くんを責めたりはしないよ、偶然だしね」
「そうだったね、あのさ…これからも食事とか行ける?江藤の事をもっと知りたいなって」
「……なんで私?」
「何でって……」
真っ直ぐに見てくる詩織に、松平は視線を反らせた。
「うーん、やっぱり江藤とランキング上位に行きたいし、性格とかも知っときたいなって」
「性格ねー、うーんプレーはその都度言って欲しいかな、私、忘れっぽいと思う、天然てよく言われるし…あとボーッとしてるもよく言われる」
詩織は顎を手で触り考えていた。
「おかしいんだよね、自分では自覚がないのよ(笑)後は〜大会が終わったら夏休みをちょっと連休で取る予定…くらいかな」
「ハハッ、そういう報告事項じゃないんだよなぁ」
「そうなの?」
「たまに出かけたり、ごはん食べに行ったりって事」
出かける?ご飯?それはもうデートなのでは?慶太くんに高校の時に言われたもんね
「私……以外と家にいる時間が好きなの、だからあまり食事とかは行かないかも、ごめんね」
「まあ、それは徐々に俺にも慣れて欲しいな」
「慣れるかな(笑)人見知りだし……じゃあまた明日ね、送ってくれてありがとう」
おやすみなさいと頭を下げて詩織はマンションに入っていった。
「ふぅ、中々手強そうだな、でもまずは食事はクリアか…」
松平はそのまま自分のマンションに帰って行った。