遠距離恋愛でも繋ぎ止めておきたい天然彼女が可愛いすぎる
お食事

慶太くんのイケメンはお母さん譲り、弟の翔太くんは神奈川の大学生でバスケをしているが寮生活のため帰ったところらしい。

時間を作ってくれて見に来てくれた赤崎ファミリーには感謝しかない。

「いただきます!」

「たくさん食べてね」

「ふぁい……もぐ……すみません、早速がっついてしまって」

「腹減ってるんだろ?食べろ食べろ」

「うん、えへへ……これ!美味しいよ、慶太くんも食べてー」

「時間あるからゆっくり食べろよ(笑)ん、皿に取って」

慶太は詩織に皿を渡した。

「うん……はい」

「詩織ちゃんは明日も練習?」

お母さんが聞いてきた。

「練習は休みなんですけど、仕事があって…2時までなんです」

「朝、送ってやるから今日はここに泊まれよ」

「いいの?」

「うん」

会話をしながらもメニューを手に取る詩織

「小籠包が食べたい」

「いいよ、他もまだ入るだろ?」

「うん、食べる…食事制限も実はしてて今日は開放したい(笑)」

「アスリートは凄いな」と

少しお腹の出ているお父さんはビールを頼んでいた。

小籠包がテーブルに来ると詩織はパクっと口に入れた。

「あっ、やばい」

「あっちゅ…はふはふ」

「1回だすか?」

慶太くんがお皿を出してくれた。

詩織は口に手を当て、首を横に振る。

「あちゅ、あちゅ…大丈夫、大丈夫」

「全く…小籠包だぞ、考えろよ、焼売と同じ感覚で口に入れるんだから詩織は」

ごくんと飲み込んで「びっくりした」と息をはいた。
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