遠距離恋愛でも繋ぎ止めておきたい天然彼女が可愛いすぎる
とりあえず会社へ帰ってみないと解散か、ミーティングがあるかわからないので後で返事をすると返信をした。
バスが到着すると監督からは解散と明日の完全オフが伝えられた。
といっても会社は2時までは勤務だ。
もう少し早く言ってくれたら仕事も有給とか取るのになと少しの不満もありながらもオフと言う言葉に口角があがった。
会社を出ると松平くんが待っていて、
「軽く打ち上げしないか?」と言われたが「ごめん、今日は疲れてる」と断った。
じゃあ、送ると言われて歩き出した。
「前にも話したと思うけど、夏休み取るから」
「あー、俺も取らなきゃだ、アジア遠征とか始まる前には取りたいな」
「え?そんなの決まってた?」
「今回の優勝で多分全日本帯同だろ」
「決定はまだだよね?」
「まあな、でもやっぱり怪我で出場してなかったから俺らは入るとは思うよ」
「ふーん」
家の前でお礼を言うと慶太くんに行く!と返事をしてシャワーを浴びた。
“ジャージ以外で(笑)“とシャワーから出るとLINEが入っていた。
怜奈と会った時の服に着替え、買い物も行きたいなぁなんて考えながらタクシーでホテルに向かった。
慶太くんが入口で待っていてくれてホテル内の中華料理店に入っていくと慶太くんの家族がおめでとうと祝杯を上げてくれた。
「ありがとうございます、恥ずかしい(笑)絶対必死な顔見えましたよね」
「一生懸命やってるんだから必死なのは当たり前だよ」
優しいお父さんが笑顔で言ってくれた。
いつもニコニコしている慶太くんのお父さんは会社を経営しているらしい社長さんだ。
お母さんは美人でエステの経営をしていてこちらも経営者。