ご主人様は糖度高めの三つ子様


いや、朔さん。
何を驚いてるの?
玉ねぎだから!わかってるよね?

「………」
「さっくん、そんなだからモテないんじゃん。
最近は優しいメンズがモテるんだよ」
「別にモテたいわけじゃないです」
「だいたいさ、
俺と同じ容姿で医者とか、
女の子寄ってきて困るくらいになるはずなんだよ。
でもこないってことは
性格に問題があるんだよね。
わかる?」

いや、そんなズバッと…
やめてあげてー!

「太陽兄さんみたいに
毎晩違う女性と寝てるような人に
なりたいわけじゃないので」
「毎晩なわけないでしょ。
さっくん、家にあんまり帰ってこないのに、
俺の何を知ってんの」
「誰のせいで帰ってこないのか、
わからないのですね」

あれ?
なんか険悪な雰囲気になってきた…

大丈夫なのこれ?

「誰のせい?俺か雷しかいないよね。
俺たち何かした?」
「はぁ…
自覚ないんですね。
まぁ、こういうのって本人は悪気なくやってるんですよね」
「なに、俺なの?」

太陽の口調がいつもと違う冷たいトーンになっていく。

「言って。何したよ?」
「………」



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