ご主人様は糖度高めの三つ子様
朔さんはなにも言わず、
立ち上がって部屋から出て行ってしまった。
太陽はしばらく黙った後、
私に笑顔を向けた。
朔さん、大丈夫かなぁ…?
「んじゃ、木葉ちゃん、
いただきまーす!」
私作の『オムライス』を食べながら
しばらくして太陽の顔色が悪くなった。
「なんか…
なんだろうね。」
それは美味しくないの顔!
「す、すみません…
作り直してるので…
それは食べなくていいです」
「同じように作り直しても
改善されないんじゃないかな?
失敗の原因をつきとめないと」
そんなこと言われても、
レシピ通りに作ったし。
「俺、料理はよくわかんないから、
教えてあげられないんだけど」
「とにかくもう一回作るので」
と言うと、太陽はびくっとして席を立った。
「ご、ごめん、木葉ちゃん。
俺、今日はあんまりお腹空いてないから
もう休むね!
おやすみ~」
「え?あー…おやすみなさい」
これって…めっちゃ嫌がられたよね?
「そんなにやばい?」
朔さんが置いていった
オムライスを食べてみる。
「何?美味しいじゃん」
確かに見た目はぐちゃぐちゃだし、
ちょっと焦げてるけど、
普通に美味しいんだけど。