転生幼女と宰相パパは最強コンビ
「あたち、トワにのりゅ!」

 実際、トワの背中に乗せてもらって屋敷の中を移動することもある。
 一分程度なので、すぐに下りなければいけないのだが、庭園の端から端まで行きたい時などは重宝している。

「撫でてもいいかな?」
「どーじょ」

 ちゃんとリリカの許可を得てから、アークスはトワの背中に手を置いた。思っていた以上にふわふわだったらしく、目が大きく丸くなる。

「……すごい。ふわふわ……気持ちいい……すごいね、最高級の敷物よりずっとふわふわ!」
「トワは、ふわふわ、なの!」

 アークスがトワの手触りを気に入ってくれたので、リリカもご満悦である――と、ポンッと、トワは姿を消してしまった。
 今までトワの背中に手を滑らせていたアークスは、空振りしたことにびっくりした顔になる。

「トワは、かえりゅおじかん……」
「ああ、そうか。一分だけだもんね」
「あい、こんどはもーちょっとトワにいてもらえるようにすりゅ……」

 トワが一分程度しか実体化できないのは、リリカの魔力が少ないからである。
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