転生幼女と宰相パパは最強コンビ
「ああ。執務室に行こう。リリカに見てもらいたいものも執務室に置いてあるんだ」

 とりあえず明日も来るが、明日以降は時々来て、夜鳴草の生育状況を確認すればいい。報告書は、魔術師達から随時イヴェリオに送ってもらうことになっている。

(……次は、何を読もうかな)

 イヴェリオと正式にチームを組むことになったので、今までこっそり忍び込んでいた王宮図書館に入り放題である。他にも、この国を富ませる財源になるようなものが見つかればいいけれど。

「だっこ」

 両手を伸ばして抱き上げてくれるよう頼むと、イヴェリオはひょいとリリカを抱え上げた。彼の首にぎゅっと掴まり、魔術師達の方に「バイバイ」と手を振る。
 自分でも歩けるが、イヴェリオとは根本的に足の長さが違う。抱いてもらった方が早い。

「宰相が……」
「子供を抱っこしている……」

 カルロスを始めとした魔術師達は、こちらに驚いたような目を向けている。
 たしかに、イヴェリオが子供を抱き上げている光景は、想像できないかもしれない。


 魔術研究所での仕事が終われば、今度はイヴェリオの執務室でお手伝いである。
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