転生幼女と宰相パパは最強コンビ
 イヴェリオがリリカに見せようとしていたのは、どこに分類すべきかまだわからない書類の束だった。

「本当に、この古文書を読めるのか?」
「あい、パパ。あたちにおまかしぇでしゅよ」

 古い書類は、革張りのケースに綴(と)じられている。ずっしりとしていて、膝に載せるのは難しい。そのため、執務室の床にラグを敷き、床の上で作業できるようにしてもらった。
 側には、ローテーブルも用意されていて、そこには山のように紙が積み上げられている。リリカが気になったことは、全部メモしてイヴェリオに渡すことになっている。
 ついでに言えば、大きなソファも用意された。
 これは、リリカがくつろいだり昼寝をしたりするためのものである。いたれりつくせりとはこのことか。

「では、頼んだ。何かあったら呼んでくれ」

 リリカをラグのところに残し、イヴェリオは自分のデスクに向かう。次から次へと文官達が入ってきて、イヴェリオと何やら話し、また改めて出ていく。

「イヴェリオ、リリカ、一緒にお昼を食べないか」

 昼食の時間になって、アークスが顔をのぞかせた。
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