転生幼女と宰相パパは最強コンビ
 精霊教会は、人が集まって暮らしているところにはたいていある。『精霊神官』と呼ばれる神官が管理しており、地域住民の憩いの場ともなっている。
 精霊使いとしての素質を見出された場合、精霊神官になる道を選ぶ者も多い。
 などとリリカに説明してやると、リリカは目を大きく見開いた。

「そこに、いろいろな本を置いて、読めるようにしよう。学校の他、精霊教会でも文字の読み書きは教えているからね」

 いきなり全国に広げることはできなくても、手の届くところからやってはどうだろうかとイヴェリオは提案する。

「……ありがと、パパ」

 物語は面白くて、心を豊かにするということを、リリカはこの国の民に伝えていきたいようだ。最終的に読書を好むかどうかは本人次第だが、選択肢をこちらが用意できるのなら、用意したいとも思っているらしい。

「識字率を上げるのは、我々にとっても悪い話ではないからな」

 リリカには、前世の知識があると知ったのは最近のことだ。そして彼女は、前世の様々な物語についても語ってくれた。
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