転生幼女と宰相パパは最強コンビ
 リリカと話をしている間に、イヴェリオの方も考えがある程度まとまったらしい。リリカをそっとソファに下ろすと、彼は慌ただしく動き始めた。

(……私も、準備しておこう)

 リリカは、イヴェリオの背中を見ながら考える。自分には、何ができるのだろうか。
 まずは、幼い容姿と中身が釣り合っていないこと。リリカの身近にいる人はともかく、大部分の人は、リリカのことを『ちょっと賢い三歳児』程度に思っている。
 その賢さも、リリカの前世から来るものではなく、契約した精霊の能力――リリカ本人は、精霊がいなければただの子供と変わりないと思われているはずだ。

(もし大使を受け入れることになったら、私が情報収集するっていうのはどうかな……?)

 幼い子供がうろうろしていても、たいていの人は気にも留めないだろう。子供には理解できないだろうとうっかり大切なことを話してしまうかもしれない。
 それに、いざという時はトワの力を借りて逃げてしまってもいいのだ。
これなら役に立てそうだと、イヴェリオに相談することを決めた。


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