転生幼女と宰相パパは最強コンビ
 詳細は教えてもらえなかったが、王宮では主だった貴族達が集まって、会議が開かれたようだ。調整の結果、最終的には大使を受け入れることになったようだ。
 ベルザール王国からヴォルガ・ルベートがやってきたのは、それから二週間後のことだった。
国境近くで待っていたので、受け入れが決まるとすぐやってきたらしい。
彼を歓迎する式典には、リリカは当然参加できない。

(つまんない……じゃなくて、ヴォルガって人の顔を見ておきたいんだけど)

 ヴォルガは、イヴェリオよりも二十歳以上年上だそうだ。その分、積み重ねてきた経験の差もあるだろう。イヴェリオが、どこまで彼に対抗できるのか。
 イヴェリオを信じていないわけではなく、ただ、心配なだけなのだ。

(こういう時のトワよね!)

 トワが実体化できるのは一分だけ。けれど、その一分がリリカにとっては大切だ。一分の間に移動できる距離を考えたら馬鹿にはできない。

「トワ、きて!」

 できる限り、歓迎式典の行われている会場に近づいてからトワを呼ぶ。与えられた時間は少ない。

「ボユガしゃんのかおをみたらすぐもどゆ。オーケー?」

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