転生幼女と宰相パパは最強コンビ
(アークスを、この国を、守るためにはどうしたらいい?)

 この国を、ベルザール王国の好きにはさせない。
 いくら百年前までは同じ国だったといっても、もう別の道を歩んでいるのだから。

「あのひと、よなきしょうがきになるんじゃないかな」

 マーサの隣で、足をぶらぶらさせていたリリカがふと口にする。それは、イヴェリオも考えていたところだった。
 今のところ、夜鳴草を大量に栽培することに成功した国はない。もし、栽培技術を確立すれば、他の国より一歩抜きんでることができる。
 先代国王夫妻が相次いで亡くなった頃、この国では病が大流行していた。治療の魔術も効かず、薬も効果が薄く。何人もが命を落とすことになった。
 その頃、ベルザール王国に飲まれてしまってもおかしくはなかった。今、こうしてアークスを国王に建ててなんとかやっていられるのは、家臣達が一丸になってアークスを支えたからである。

「夜鳴草、か……たしかに、栽培方法は気になるだろうな」
「けんきゅうちりょう、かくちたほうがいいかも」
「隠す? 研究資料を?」
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