転生幼女と宰相パパは最強コンビ
 と、笑みを返す。

「いいの? わあ、楽しみ! リリカは?」
「おはな! たのちみ!」

 両手を上げて、その場でぐるぐると回って見せる。
 これ、帰宅後に赤面してじたばたすること間違いなしだ。ここまで子供じみた行動をとったことはない。


 * * *



 お茶会にリリカを乱入させるというのは、リリカのアイディアだった。そうすれば、ヴォルガ侯爵も油断するだろう、と。

「マーサ、よくやってくれた。これで、ルベート侯爵がこちらを侮ってくれればいいのだが」

 帰りの馬車の中、イヴェリオはリリカを抱えて歩いたマーサをねぎらった。

「おもかったでちょ。ごめんね」
「いえいえ、リリカお嬢様は、羽根のように軽いですとも」

 と、マーサは笑うが、しっかり食べてお昼寝して、すくすく成長しているリリカを抱いて歩くのはかなり大変だったはず。

「ルベート侯爵は、やはりこちらの国で何かことを起こすつもりだな。何をするつもりなのかは、まだわからないが」

 あの男は、完璧にイヴェリオを侮っている。いや、重ねてきた経験の差を考えれば侮られても当然なのだが。

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