転生幼女と宰相パパは最強コンビ
 なんと、リリカの装いを誉めるのを忘れていたらしい。リリカは気にしていないが、こういう場合、相手の女性の装いを誉めるのは必須なのだそうだ。
 たしかに、今日のリリカは、マーサの手によって最高に可愛く仕上げてもらっている。
 明るい緑色のドレスには、ところどころ黄色に染められたレースがあしらわれている。元には、小さな白い花を集めた飾りがついている。
 つばの広い帽子は白。ドレスと同じ緑色のリボンが巻かれていて、胸元と同じ白い花飾りがついている。髪は二つにわけて、両耳の下でおさげにしている。
 公爵家の使用人達の腕は完璧で、今日もリリカは最高に可愛らしいというわけだ。

「アークもしゅてきよ」

 今日のアークスは、袖口に銀糸で刺繍の施された青い上着を身に着けている。
 中に着ているのは白いシャツで、ズボンは黒。顔立ちのいい少年なので、何を着ても似合うが、袖口の刺繍以外何も飾りがないすっきりとした服装は、彼の容姿のよさを際立たせている。
 アークスと連れだって廊下に出ると、そこには早くもイヴェリオが待っていた。彼は、手を繋いで出てきたふたりの様子を見て、目を細める。

< 165 / 265 >

この作品をシェア

pagetop