転生幼女と宰相パパは最強コンビ
 やった、と両手を上げて喜びを表現する。
 子連れで公務とかあり得ない話だが、アークスの遊び相手という名目もある。
 子供が治めている国なのだと、ヴォルガ達が油断するならそれでいい。


 そして、視察当日。
 リリカは張りきって王宮に向かった。
 アークスの馬車に同乗させてもらうことになっている。イヴェリオとヴォルガも同じ馬車だ。

「ルベート侯爵、本当にこちらでよろしかったですか」
「陛下と宰相閣下と同席させていただく機会なんて、めったにないですからな」

 本来ならば、アークスとヴォルガは別の馬車に乗るはずだが、アークスはヴォルガを自分の馬車に誘い、ヴォルガはそれを受け入れた。大使館の職員は、別の馬車に乗り込んでいる。

「うあーい、ふっかふか!」

 子供であることを最大限アピールするみたいに、アークスに続いて馬車に乗り込むなり、座席の上でごろんごろんと転がってみる。
 実際、中に何が入っているのか、いつも乗っている馬車よりふかふかだった。柔らかくリリカの身体を受け止めてくれる。
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