転生幼女と宰相パパは最強コンビ
 イヴェリオが針を持ってちくちくしているシーンを想像したらしいアークスも、続く説明で納得した様子だった。

「たいそう、可愛がっておられるのですな」

 と、ヴォルガが微笑ましそうに口を挟む。
 リリカが好き勝手やっているのに最初は戸惑ったようだけれど、すぐに体勢を立て直してきた。

「大切な娘ですよ。身寄りを探しているのですが……」

 リリカの身元については、特に秘密にはしておらず、主だった者は知っている。
 独身のイヴェリオに子供がいるのは不自然なので、隠し子ではないときちんと表明しておかねばだからだ。

「身寄りがない?」
「ええ。この子は『闇の商人団』がどこかから攫って来た子のようで。ずいぶん調査したのですが、身寄りが見つからないまま三年です」
「パパ?」

 深々とイヴェリオがため息をついて、リリカは慌てたふりでイヴェリオの顔を見上げる。

「大丈夫、リリカは可愛い私の子だよ」
「……あい! リリカもパパがしゅき!」

 イヴェリオのことが好きなのは嘘ではないので、するっと口から出てきた。
 トワのぬいぐるみを手にしたアークスは、上目づかいにイヴェリオを見る。

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