転生幼女と宰相パパは最強コンビ
 とれたての新鮮野菜で作られたサラダ、鴨肉のローストと川魚の香草焼き、野菜を煮込んだスープ。デザートには、パンプキンパイ。
 王宮や公爵家で出されるのとは違い、手のかからない調理方法の料理が中心だが、素材がいいことと、村の空気が綺麗なことから、いつも以上に美味しく感じられる。

「リリカ、ベリーのジャムもあるよ」
「くだちゃい!」

 アークスが、ベリーのジャムが入った器をこちらに回してくれる。
 パンも、村長の奥さんが焼いてくれたものだそうだ。焼きたてふわふわである。
 ひと口大にちぎったら、たっぷりバターを乗せたり、村の住民お手製のジャムを付けたりして食べる。

「はあ……しあわしぇ……」

 残念ながら今の身体は小さいので、美味しくても大量には食べられない。リリカがお腹を撫でているのに、集まっている人々からは微笑ましそうな目が向けられた。

「このあたりでは、どのような薬草が栽培されているのかな?」

 ヴォルガの方に目をやれば、食事を終えるなり村の住民達から話を聞いているらしい。
 隣国の大使直々に声をかけられ、村の住民は緊張でがちがちになりながらも返している。

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