転生幼女と宰相パパは最強コンビ
「その時は、僕も行く! いいでしょ?」
「……調整してみましょう」

 アークスが望むのなら、もしかしたら本当に行くことになるのかも。
 休憩を終えて馬車に乗り込む時、ついでにヴォルガの持っていた他の本にも目を向ける。もう一冊、やはり旅行記が入っていた。本当に、この国に興味があるのかもしれない。
 それからもう一度休憩を挟み、出発してから三時間後に、視察の場所に到着した。
 すっかり飽きてしまっていたリリカも、馬車から降りられてほっとした。馬車での移動は、わりと負担が大きいということを初めて知る。

「国王陛下、それから大使様、お待ちしておりました」

 夜鳴草はこれからだが、それ以外にも様々な薬草を栽培している村だ。薬師も多数在籍しており、ここで育てた薬草で作られた薬が、王都に暮らす人々の健康を守っている。
 そろそろ昼食時ということで、最初に料理がふるまわれる。村の特産品を惜しみなく使った品々。

「おいちー!」

 リリカは、遠慮なく美味しくいただいた。二度の休憩の時にお菓子を食べたが、とっくに消化してしまっている。
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