転生幼女と宰相パパは最強コンビ
 彼の目は、満たされた好奇心でキラキラとしている。熱心にヴォルガに話しかけているのは、彼の内面を探ろうというより、感動が口をついて出ているだけのようだ。

「ボユガしゃん、たのちかった?」
「はい。いろいろなお話をうかがうことができてよかったです。薬草の栽培については、リリカ様のお国の方が進んでいるようですな」

 リリカの問いにヴォルガはそう答えたものの、顔が引き攣りそうになっている。
 リリカがやりたい放題したので、突っ込んだ話ができなかったのだろう。思いきり、邪魔ができてよかった。わがまま放題にふるまうのは、ちょっぴり恥ずかしかった。

「イヴェリオが、いろいろと調べてくれたんですよ。それで、王宮魔術師達も協力してくれて」

 ヴォルガに誉められたアークスは、嬉しそうに頬を紅潮させている。
 豊富な湧水と、温室に利用できる温泉の熱に目をつけたのはイヴェリオだと聞かされた。
 この村は、公爵家の領地に属していて、イヴェリオが若い頃から独自に開発を進めていたらしい。

(若い頃からって、今でも充分若いけど!)

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