転生幼女と宰相パパは最強コンビ
 正面にあるのは、カウンターだ。そこにはベルが置かれていて、入ってきた時誰もいなければ宿の従業員を呼び出せるようになっていた。
 カウンターに使われている木材も、よく手入れされている。ロビーの左手には、可愛らしい花瓶が置かれていて、そこには布製の花が飾られていた。

「申し訳ございません、それほど部屋数もありませんで……」
「いや、無理を言ったのはこちらだ。続き部屋のついている部屋を二部屋、それから護衛達用に大部屋を貸し切りにしてくれ」
「かしこまりました」

 最上階には、使用人用の続き部屋がついている部屋がある。
 その部屋をヴォルガに使ってもらうことにした。続き部屋には、大使館の職員が宿泊することになった。
 その下の部屋は、アークスとイヴェリオとリリカで使う。続き部屋はマーサが使う。アークスの侍従は、護衛の騎士達と共に大部屋で休むことになった。

「……まったく、なんてこんなことに」

 ぽろっと本音が出てしまったのだろう。ぶつぶつと言いながら、ヴォルガは宿の従業員に案内されて、四階へと上がっていく。
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