転生幼女と宰相パパは最強コンビ
 あの視察の時も、ヴォルガは旅行記を持参していた。あの時、視察に赴いた村のところには印もつけていたように思う。
 もしかしたら、視察に赴いた先で、関係者と連絡を取る必要があったのかもしれない。

「心当たりがあるのなら、そこから始めた方がいいだろうな。さすがに、どの版かまではわからないが」
「りょこうきなら、しょんなにおおきくかわらないとおもう」

 法律書や役人試験の問題集ならば毎年改訂されるが、旅行記ならそんなに大きな変化はないはずだ。版を重ねるにしても、誤字脱字の修正程度だろう。

「王宮の図書館にあるだろうから、探してみる」

 イヴェリオによって、素早く旅行記が手配される。

(……うん、この本で間違いない気がする)

 暗号の解読を、イヴェリオはリリカに任せてくれた。
 リリカは紙を広げ、丁寧に最初から内容を追っていく。

(……子供……三人……国境……)

 ページの順番は行ったり来たり。適切な単語をつなげていくのはちょっと難しい。
 時間をかけて暗号を読み解いた結果判明したのは、国境のところで、集めた子供達をベルザール王国側に引き渡すというものだった。
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