転生幼女と宰相パパは最強コンビ
頭の中身はいい年なのだが、油断しているとつい指をしゃぶってしまう。この癖は、どうにもなりそうにない。
「……名前、か……そうだな、リリカというのはどうだ?」
少し考えた保護者が、名前をつけてくれた。今日から、茜改めリリカである。
「可愛らしいお名前ですね。ええ、伝説の精霊使いの名前でもありますし、お嬢様にぴったりのお名前です。お嬢様、今日からあなたはリリカ様ですよ」
口から出した指をじっと眺めていたら、さっとハンカチで拭(ぬぐ)われた。
(……そっか。これからは『リリカ』かぁ……)
名前を与えられたことで、ようやく今の人生に正面から向き合えるような気がした。今までは、不安を抱えていたのだと改めて思い知らされた気がする。
(呼んで! 名前で呼んで!)
やっと、この世界に受け入れられた気がした。
きゃっ、きゃっ、とはしゃいだ声を上げて、マーサの腕の中で身体をうねうねとさせる。
「いーか!」
「上手に言えましたね!」
「あいっ!」
リリカと発音するのはまだまだ難しかったけれど、なんとなくそれっぽい音は出せたので満足である。
「……名前、か……そうだな、リリカというのはどうだ?」
少し考えた保護者が、名前をつけてくれた。今日から、茜改めリリカである。
「可愛らしいお名前ですね。ええ、伝説の精霊使いの名前でもありますし、お嬢様にぴったりのお名前です。お嬢様、今日からあなたはリリカ様ですよ」
口から出した指をじっと眺めていたら、さっとハンカチで拭(ぬぐ)われた。
(……そっか。これからは『リリカ』かぁ……)
名前を与えられたことで、ようやく今の人生に正面から向き合えるような気がした。今までは、不安を抱えていたのだと改めて思い知らされた気がする。
(呼んで! 名前で呼んで!)
やっと、この世界に受け入れられた気がした。
きゃっ、きゃっ、とはしゃいだ声を上げて、マーサの腕の中で身体をうねうねとさせる。
「いーか!」
「上手に言えましたね!」
「あいっ!」
リリカと発音するのはまだまだ難しかったけれど、なんとなくそれっぽい音は出せたので満足である。