転生幼女と宰相パパは最強コンビ
 アークスの執務室で待っていたら、すっかり疲れ果てた顔のイヴェリオが入ってきた。一晩徹夜していたということもあり、目の下のクマが色を濃くしている。
 もともと顔立ちが整っているだけに、退廃的な美しさを感じないわけではなかったけれど、今はそれよりも大事なことがある。

「パパ、おやしゅみちてくだしゃい」
「だが、やらねばならないことが」
「ボユガしゃんのゆくえ、すぐにはわからない。ちょっとねて、げんきになるほうがだいじ」

 そんなに疲れた顔をして、何を言っているのだ。
 社会人だった前世があるから、リリカにはわかる。
 疲れている時に頑張ろうとしても、頭が上手に働かないというのはよくあること。だが、とかまだ、とか言っているイヴェリオに、王宮の侍従を差し向ける。

「パパ、おちゅかれでしゅ。かみんが、ひつよう」
「……イヴェリオ、話は聞いた。少し寝て――それから、話をしよう。数時間、イヴェリオが寝ても問題はないよ」
「ですが、陛下」

 アークスにまで加勢されてしまい、イヴェリオはますます困惑した様子だった。だが、そんなことでは許してやらないのだ。

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