転生幼女と宰相パパは最強コンビ
慌てて出て行ったのがわかりやすいが、逆にいつここを離れることになっても問題ないように準備していたのもわかってしまう。

「……食事に行くと言っていた店にはいませんでした」
「――捜索網を広げろ」
「かしこまりました!」

 大使館に残っていた者達は、逆らうことなく王宮へと連行されていく。

「調査する人数を増やせ!」
「ただちに!」

 応援を呼んで、もっと詳細に調べた方がいい。手筈を調えながら、イヴェリオは目まぐるしく考えを働かせる。
 ――けれど、ヴォルガの逃亡先について、わかるような証拠は見当たらないのだった。


 * * *



 イヴェリオが王宮に戻ってきたのは、翌朝のことだった。
 リリカは屋敷に帰ってもよかったのだが、一人で帰るのも怖かったので、イヴェリオが王宮に宿泊する時に使う部屋を借りて寝かせてもらった。
 マーサが着替えを持ってきてくれたので、一晩や二晩お泊りしても、まったく問題ないのである。

「ここで待っていてくれたのか」

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