転生幼女と宰相パパは最強コンビ
 だが、ヴォルガだけならばともかく、彼が――というか、『闇の商人団』でいいのだろうか――が集めた子供達も国境を越えねばならない。
 隠れて国境を越えられそうな場所は、そう多くはないだろう、きっと。

「こっきょうを、こっしょりこえられそうなばしょをしゃがちましゅ。みちゅゆしゅるひとのつかうみちとか、きっとありゅ」

 今までに摘発された密輸者の使っていた道とか、遠回りになる分、人の少ない道をとか経路はいろいろあるはずだ。
 イヴェリオが仮眠をとっている間に、そのあたりのことを調べる予定である。

「パパは、ねりゅこと!」
「隣に仮眠できる場所を用意してもらうね」

 申し訳なさそうにイヴェリオが頭を下げ、部屋を出ていくのを見送ってから、リリカは両手を突き上げた。

「よし、やるぞ!」
「僕にも手伝わせて」
「あい! アークはこれみゆ」

 アークスに一冊の本を渡し、リリカは別の本を取り上げる。リリカが手にしたのは、犯罪に関する記録を取りまとめたものだ。
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