転生幼女と宰相パパは最強コンビ
彼の首にしがみ付いて、わんわんと大泣きした。背中に回されたイヴェリオの手に、ぎゅっと力が込められる。

「子供達は、全員、王宮で保護する。リリカもそれでいいな」
「あい」

 イヴェリオに抱かれたまま見やれば、子供達は五人。全員薬で眠らされていて、この騒ぎを見ないですんだ。
 皆、とりあえず死なない程度に世話はされていたようだが、いい扱いでなかったことは一目見ればわかる。
 身体も、身に着けているものも汚れていて、寝顔にも疲労の色が濃い。
 ぼたぼた滴り落ちる水も、騎士達が差し出したハンカチやら応急手当に使う布やらで拭われたが、身体は冷えていた。

「パパ、しゃみゅい」
「これでは間に合わないな。誰か、リリカを乾かしてやってくれ」
「かしこまりました!」

 火の魔術と風の魔術を使える騎士が、両方の魔術を駆使してリリカの髪や身体を乾かしてくれた。一緒にイヴェリオも。
 あっという間に身体は元通り。温風で温めてもらってほかほかだ。
 保護された子供達は、用意された馬車に大急ぎで乗せられ、リリカは、来た時同様イヴェリオの馬に同乗させてもらう。

「頼む……無茶はしないでくれ」
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