転生幼女と宰相パパは最強コンビ
 大きな口を開けると、スプーンがそっと差し込まれる。とろりとしたプリンが口内に甘味を広げ、そして喉を滑り落ちていく。

「おいちい」
「それはようございました。では、もう一口どうぞ」
「うん」

 結局、プリンを三分の二食べたところで力尽きる。プリンなら、全部食べられると思っていたのに。
 次に差し出されたのは、身体の回復を助ける薬だ。
 リリカはとてもつらいと思っているのだが、熱はそう高くなく、微熱レベル。熱を強引に下げるのではなく、身体の免疫力を高める方向で治療するらしい。
 おとなしく甘いシロップにした薬を飲ませてもらい、ベッドに横になる。
 眠気を誘発する効能もあるのか、すぐに睡魔がやってきて、リリカは目を閉じたのだった。


 気がついた時には、すっかり夜が明けていた。一晩ぐっすり眠ってしまっていたらしい。
 ふと目をやれば、ベッドの側に置かれた椅子には、イヴェリオが腰かけている。彼は、うとうととしている様子だった。

(……付き添い、してくれたのかな……?)

 イヴェリオが身に着けているのは、昨日着ていたのと同じ服だ。もしかしたら、夜中まで忙しくしていたのかもしれない。
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