転生幼女と宰相パパは最強コンビ
「マーサ、リリカを頼む。私は、後始末を――リリカ、すぐに戻ってくるから、マーサと一緒に待っていてくれ」
「……あい。いいこにちてりゅ」

 イヴェリオの手が柔らかく髪を撫で、リリカは目を細めた。
 頭はずきずきしているけれど、撫でられている間だけは、その痛みが少しばかり和らいだような気もする。
 慌ただしくイヴェリオが再び部屋を後にし、リリカは枕に頭を落ち着けて大きく息をつく。
 うん、やっぱり具合が悪い。大丈夫だと思っていたけれど、思っていた以上に具合が悪いみたいだ。

「お嬢様、お食事はできますか?」
「あまくて、ちゅめたいの」
「かしこまりました」

 食欲がないわけではないが、スープなどは飲む気になれない。
 ここぞとばかりにマーサに甘える。
 マーサが侍女にお願いして、運ばれてきたのは、プリンだった。
 さすが、マーサ、わかっている。
 冷たくて甘くて喉(のど)越(ご)しがよくて、卵と牛乳と砂糖が主原料だから、栄養価も高い。食欲があまりない今でも、プリンとかアイスクリームなら食べられそうだ。

「お嬢様、お口を開けてくださいな」
「あい」

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