転生幼女と宰相パパは最強コンビ
「退屈なのはわかるが、体調が万全ではないのだから、おとなしくしていなさい」

 押し問答していたら、マーサが部屋にやってきた。こちらの部屋が、騒がしくなったのに気づいたらしい。

「マーシャ、おきてもいい?」
「……失礼しますね。お熱はない……ですね。でも、まだ顔色はよくありません。室内でおとなしくしていないと」

 マーサにも、おとなしくしていなければ駄目だと言われてしまい、わかりやすくふくれっ面になった。こんなにも、我慢がきかなかっただろうかと思うけれど、今さらか。

「今日は、お部屋の外には出ない方がよろしいでしょう。室内着で過ごされることをお勧めします」
「マーシャが、いうならちかたない」

 しぶしぶリリカは頷いた。マーサの言葉には、したがっておいた方がいい。リリカ本人よりも、幼い子供の体調には、詳しいのだろうから。
 寝間着のままではいたくないというリリカの言葉に用意されたのは、室内で過ごす時用のワンピースである。いわゆる部屋着と言えばいいのだろうか。
 胸のあたりに切り替えがあり、そこからスカートになる形のワンピースだ。
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