転生幼女と宰相パパは最強コンビ
 だが、どうしたらいいのかわからなかった。きっと、経験豊富な使用人達もそれは同じだ。
 だって、国王を育てたことがある者などいないのだから。
 けれど、一人の子供として接しても大丈夫なのだと教えてくれたのはリリカだった。
 庭園を走り回り、ゲーム盤を挟んで向かい合う。
 ふたりの子供達が真剣に、国の今後を話し合う姿。
 アークスにとっても、リリカは必要だ。そして、イヴェリオにとっても。

「――愛しているよ」

 そう声に出してみる。その言葉は、しっくりとなじんで聞こえた。


 * * *



 そして、もう一点、問題があった。
 ヴォルガの処遇についてである。隣国の大使を、勝手に裁くわけにはいかない。

「隣国に、厳重に抗議することにした。集めた証拠の写しと共に、ヴォルガを引き取りに来るよう要求する」
「僕も、それでいいと思うんだ。リリカはどう思う?」

 巻き込まれたのはリリカも同じである。アークスに問われて、リリカはにやりと口角を上げた。

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