転生幼女と宰相パパは最強コンビ
「パパとアークのいうとおりでいいとおもう。さいしょうけのごれいじょう、こうしゃくけのごれいじょうがまきこまれた。げんじゅうなこうぎがひちゅよう」

 ヴォルガのせいで、風邪を引いてしまったのだ。
 トワに乗って突っ込まなければ水に落ちることはなかったが、そこについては突っ込んだことは言わないことにしておく。


 ヴォルガを引き取るようにと使者を送ってから十日後。
 ベルザール王国から使者がやってきた。
 使者は、五十代と思われる男性だ。リリカも当事者として、使者との謁(えっ)見(けん)に参加する。
 そして使者が到着した翌日。
 リリカは、淡い水色のドレスをまとい、イヴェリオと並んで歩いていた。イヴェリオの手をぎゅっと掴む。

「パパ、あたち、ドキドキしゅるの」
「そうか。私も、緊張している」

 リリカの声が震えているのと同じように、イヴェリオの声も緊張の色を隠せずにいた。だが、彼はその緊張をすぐに振り払う。

「なに、たいしたことはないさ。悪者を、国に返すだけだ」
「あい、パパ」

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