転生幼女と宰相パパは最強コンビ
 窓際に置かれた日当たりのいいソファ。そこがリリカに与えられた場所だ。そこには、リリカのための絵本や筆記用具、ぬいぐるみなどが置かれている。

「リリカ様は、おとなしいですねぇ」
「ああ。執務室に来るのだから、そうでなくては困る」

 王宮に出入りするにあたり、イヴェリオと約束したことがある。リリカは、執務室ではおとなしくしていること。トワを出現させるなら、イヴェリオとリリカ以外室内にいない時にすること。

「あたち、いいこ!」

 でも、リリカについて話をしているのがわかったから、つい口を挟んでしまう。
 イヴェリオが眉を上げたので、リリカはおとなしく遊びに戻った。

「ええ、リリカ様は、大変素晴らしい」

 執務室に来る文官達は、皆、膝をついてリリカと視線の高さを合わせてくれる。
 皆、ニコニコとしながら、リリカに話しかけ、そしてそれが終わると忙しそうに立ち去ってしまう。
 三歳の子供がこんなにもおとなしくしているはずはないのだが、ここに出入りしている人達は、小さな子供と身近に接した経験などほとんどないらしい。
 イヴェリオ筆頭に、こんなものだろうと思っているようだ。
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