死ぬ前に後悔したくないからと婚約破棄されましたが、溺愛されました
でもパン屋のご主人も奥さんもとてもよくしてくれている。だからこそ、数年前両親を亡くしてからもなんとか今までやってこれた。


エディとの婚約が破棄されたと知った時は、それこそ殴り込みに行くのではないかというくらいに二人とも本気で怒ってくれた。

これ以上心配をかけたくないのに……

まさか妊娠してしまうなんて。

二人にどうやって説明したものか……。

はちみつ色の髪が顔に当たってくすぐったい。

「はぁ……」

「ふふ、私の顔を見つめてため息をつくなんて、ミア、あなたも罪な人ですね」

「ちがっ……ん⁉︎」

あまりにも突然の出来事で、頭が真っ白になる。
私の口は彼の唇によって塞がれていたから。

「な、な、何するんですか⁉︎」



腕枕をされた状態で、軽く口づけをしてくる彼。

これ以上奪われてなるものかと、彼の口元に手を当てる。

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