【完】オキナグサに愛を込めて
「なんだよレン!俺がエマちゃんと手繋いでてもいいだろ!」
……手は繋いでないと思うんだけど。
チッとレンさんの舌打ちが聞こえたと共に
「アキト!エマちゃんが汚れるだろ、離れろ!」
バシッとアキトさんの頭がユウキさんによって殴られた……。
「あーー!痛いだろアオ!」
その瞬間アキトさんの手が離れ自由になった。
頭をおさえその場に蹲るアキトさんをユウキさんは無視してる……。
いつもの事だけど、やっぱりアキトさん可哀想…。
わたしの手を掴んでいたことで殴られてしまったアキトさんを心配して近付こうとした時、誰かに腕を掴まれた。
『え?』
「アキトなんてほっとけ」
わたしの腕を掴んだのはレンさんだった。
『で、でも……』
「いつものことだ、気にすんな」
そう言うと先程レンさんが座ってたソファーへ連れていかれ座らされた。