【完】オキナグサに愛を込めて


そう言葉を発したのはユウキさんだった。
レンさんもアキトさんもカケルさんもいる。


「姫を迎えに来ただけだよ」

『ヒロくん、姫って言わないで』


それからヒロくんは目線をレンさんへ移した。


「クロサキ、エマのこと可愛がってくれてありがとな」


お礼を言ってるヒロくんだけど目が笑ってない…というか挑発してるような不敵な笑み。

それから徐々に鋭い視線に変わり火花を散らし睨み合うヒロくんとレンさん。


「いくぞ、エマ」

先に言葉を発したのはヒロくんだった。


…レンさんとは一度も目が合わなかった。
それがわたしたちの終わりを示してるんだって胸が苦しくなった。


レンさんの顔を見てると涙が溢れてきそうだったので急いでヒロくんのバイクの後ろに跨り背中に顔を埋めた。


…ごめんなさい。みんなに挨拶もしないで…。

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