【完】オキナグサに愛を込めて

「あの子なんてレンさんのお眼鏡にかなうわけないのにねぇ〜」


…これは多分わたしのことを言ってると思う。

うぅ…分かってるよ。
あんなにスタイルも良くないし、メイクだって皆さんより薄めだけど、これでも結構頑張ってるつもり。


「何言ってんの!!エマはこんなに可愛いのに!!」

敵意剥き出しで睨み付けるシホにオロオロするわたし。

『だ、大丈夫だよ！だって、本当のことだから…』


無理に笑顔を作るけどシホの怒りは収まらないらしい。


「エマはここに居る誰よりも可愛いよ！自信もってね！｣

なんて大きな声で言うんだからさらに睨まれてるよ…。