【完】オキナグサに愛を込めて
───…それから2週間経つまでとてもとても長く感じた。
シホと顔を合わせる度、まだかな〜あと5日、あと3日とカウントダウンをした。
そして、不思議なことにわたしが黒龍の倉庫へ言ったことは全く噂にならなかった。
黒龍に関する噂はすぐに広がるはずなのに、どうしてだろう。
その方が都合がいいわたしは深く考えないことにした。
あの日からは学校で一度もレンさんのことは見ていない。
全然学校に来てないみたいな噂を耳にしたからきっと黒龍のことで忙しいんだと思う。
レンさんに言われた2週間後。その約束のおかげで毎日が楽しくてしょうが無かった。