憂いにひだまり
人は、たった一人の人間だけを生涯愛し続けることは出来るのだろうか。
生涯愛し続けることを誓っても、どこかで裏切るのではないだろうか。
それなら、わたしはずっと一人でいい。
大切な人に裏切られる事ほど、悲しいものはない。
傷付くくらいなら、最初から人を好きになんてならない。
そう思って生きて来て、わたしはいつの間にか29歳になっていた―――···
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