🐯PIeSe merry me
🐑朝から携帯が鳴る
今日は土曜日休日、しかも俺にとっては久々の休みだ
「は・・・いファーァねむ
もしもし」
眠りこけながらうつらうつらと電話に出る

「もしもし桜哉おじちゃん凛太桜だよ」

可愛い、子供らしい高い弾んだ声がする
「ああ、り、凛太桜か
おじちゃんはまだ寝たいんだよ
起こすなよ」

「まだ寝てんの?
もう8時だよ、」
凛太桜は今日爺さんちで入園祝いと凛太桜の誕生日祝いがあるから来いと言う

「なんだ急だな」
俺はすごすごと起き出して身支度する。爺さんの呼び出しなら断わるが凛太桜の可愛い呼び出しなら仕方がない

シャワーを浴びて、ラフなジーンズと黒のTシャツ、に金のネックレスをつける彼の誕生日が近いのを知っていたので買っておいたプレゼントと入園祝いを抱えて家を出た

相変わらずな豪邸の門をくぐると何時もより車が多く止まってる
しかもガキ‼じゃなくて、えーとチョロチョロした園児が沢山いた
こんな子供いるなんて聞いてないぞ遠足かよ

の中から1人が振り返り
俺に気づいた
「桜哉おじちゃーん」
と叫びながら・・・そう凛太桜が掛けてくる
従兄弟の子ではあるが本当に目に入れても痛くない可愛いすぎる
駆け寄る凛太桜を抱きしめ🎊🎉ᎻᎯᎵᎵᎩ ᏴᎥᏒᎢᎻᎠᎪᎩと祝いながら膨らんだお餅モチモチ雪見大福な頬にチュー
吸い上げられたホッペは伸びたままに凛太桜は逃げ出そうと俺の腕の中でジタバタしながら頬を拭い
ている
「凛太桜、誕プレだ‼」
後ろにかくしていたプレゼントを手渡す
「欲しがってた
クラッシュなんとかだぞ」
凛太桜は大喜び
すぐプレゼント🎁の箱を抱え走り出そうとする凛太桜のシャッのえり首をつかみその場足踏みの彼に言う
「誕生日会が終わってからあそべ
今日は皆お前の為に集まってるんだからな」

「えーダメなの」

「言う事聞かないなら没収」

「はーい」
しゅんとした笑顔をみせる。

俺に気づいた凛太桜の親桜佑と悠里が近づいてきて
「桜哉にお客さんが来てるぞ」

「え?は?なんで俺が出てくるんだ凛太桜の誕生日会だろ」

入園祝いを悠里にポンと渡し
「あ、ありがとう」

と言いながら悠里が受けとった。


彼女は不審な顔をする
なぜこの場に桜哉のお客がくるのか?

桜佑もよく分からないと言い俺を客のいる場所へ案内して歩き出す。

爺さんちのリビングには、婆さんの雪乃と俺とあまり年のかわらぬ
男性と夫婦であろう女性がいた

の真ん中に見知った顔があった
「あれ?あなたはたしか優梨愛さん?」

優梨愛は嬉しそうな笑顔をみせて、飲んでいた紅茶をテーブルに置いて上品に頭を下げた


「こちらの凛太桜君が兄の息子と同じクラスで私もお呼ばれしましたの」

桜哉は気まずそうに
「この間は失礼しました。」
多分見合いを断ったことを詫びているのだろう

「気になさらないで
これからも兄とこちら様が仲良くしていただけたらうれしいです。」
この前は赤い振袖だったのだが今日は白いブラウスにジーンズ
ラフな格好だった
何となく気まづかったがバーベキューの準備が始まると動くのは大人だ
家政婦さん達は臨時休業で今日はいない

なんか胡散臭い

桜佑が肉を切り
園児の父親達がテントをはる
火をおこしたりコッチは父親達の親睦会みたいな感じ

あっちでは母親達が野菜や果物を用意している

年寄り達はリビングで映画鑑賞しながらお茶を楽しんでいる

ポッンと残ったのは
俺と優梨愛だった

「俺たちも手伝いに行こうか」
と優梨愛を誘うとそれが聞こえたのかお菓子をかかえた悠里が

「あらじゃあケーキを取りにガトーメアリ迄行ってくれない?
帰りにビールを2ダースほど買ってきて
ああ、ノンアルコールで子供が沢山いるから酔っ払ってはこまるから」


「わかりました
私行ってきます」
元気のいい声で優梨愛が手をあげる

「いやいやケーキ取りに行くだけならだけど
ビールがあるし、俺も行くよ」

その声を聞いて一大はニンマリとする
「なぁ雪乃どうじゃあ、使用人を休ませて正解じゃ」
雪乃は呆れた顔をして

「あなたの考えそうなことね、
計画に入っていたの?」
一大はハッハッハと笑う。

「まあ、あきれた」

優梨愛を気に入っているのはよく分かる

身のこなしもお茶を頂く仕草も思いやりのある話し方も
欠点は見当たらない

しかし茉莉花のヤンチャな話し方も仕草も令嬢と呼ぶには程遠いが心地良さがある、見えない温もりを覚える。

ホットするとゆうか•••
雪乃はそんな事を思って桜哉と優梨愛を見ていた。

優梨愛と桜哉が連れ立って歩く姿も、
お似合いだ・・・

縁とゆう物はなるようになる雪乃は重ぃ溜息を吐くハァ…
「お祖母様どうかされましたか?」
心配そうに隣にこしかけてきた悠里が雪乃の顔を覗き込む

「実はね・・・」
優梨愛が桜哉の見合い相手だった事、桜哉が断ったにも関わらず一大が縁談を進めようとしている事を悠里に話した。

「わたしも優梨愛さんはできたお嬢様と思います
でも私達も茉莉花さんに加納家に来て欲しいと思います、茉莉花さんとなら上手くやっていけそう、いや、楽しそうと思います。」

悠里も真剣に話してくるが一大は聞いてるのかいないのか、一等兵二等兵三等兵の戦争映画に大笑い
映画の一場面で

「番号」ピシッ
食事中に偉い人が入って来てきゅうに起立
して食べていた秋刀魚をくわえたまま番号をいうので1、2、サンマ
と言いサンマ?一等兵、二等兵が首をかたむける、タチウオを口にはさんだまま敬礼する3等兵

すると上等兵がサンマじゃなくてタチウオ
の所で雪乃が吹き出した、紅茶は一大のかおにかかり
思わず台拭きで一大の
頭から顔をズルンと拭いた
其れを見た悠里もヒャッヒャと笑う
これこそ雪乃が理想とする加納家なのだ

固く気難しく、近寄り難い加納家というレッテルをはがしたい

暫く仏頂面していた一大だったが又羊羹をパクパクしながらコメディ映画に夢中だ

雪乃のそんな気持ちも知らずアホヅラウッ下げて笑い転げる夫の一大

笑いの絶えない老後
悠里と茉莉花なら私の夢をかなえてくれる
雪乃はそう思っていた。

従順な嫁、躾られた嫁を雪乃は待っていた訳ではない

「桜哉さんほら見て写真撮って行きましょう」
ガトーメアリに付くと店の前にあるスタンド看板には金髪の三つ編みした少女のイラストと
ᎻᎯᎵᎵᎩ ᏴᎥᏒᎢᎻᎠᎪᎩ凛太桜くん4歳
と書いてあった。
優梨愛は携帯で写真をとる、
「これって、本人が見てこそ意味あると
おもうの」

優梨愛はニッコリと微笑み画像を悠里に送る

「そうなんだ」
桜哉は店からの思いやりを感じた
男ではよくわからないこともある。

合計10個のホールケーキを店のスタッフに手伝ってもらいながら車に積みながらも不思議と考える

「悠里は趣味がお菓子やケーキ作りなのに?なんで注文か
?」
と不審に思いつっ近くのスーパーに車を止めた
スーパーに入るとジャーンとバック音楽が聞こえたかのように

何故か茉莉花が炭酸の入った箱をカートに入れてコッチを見ていた
キャッと横から聞こえた声にパット目をやると優梨愛が小さな子供に体当たりされたようでよろけた

「す、すみません」
子供の母親が頭を下げた
「いえぜんぜん」
優梨愛は顔をホンノリ赤くしてにこやかに微笑みかえしていた
しかも優梨愛を、かばおうとして俺は優梨愛を抱きしめてしまっていた

茉莉花の視線が俺を見ていることに気づく

「お熱い事で」
嫌味な一言を残してゴリゴリとカートを引いて茉莉花は立ち去ろうとしていた

「茉莉花」
そう叫ぶと振り返った茉莉花は顎をクイクイ
その茉莉花の目線のさきは優梨愛と俺の手にむけられた

俺は
優梨愛と手を繋いでいた

咄嗟の事とはいえ
もう弁解する気もうせた
茉莉花には通用しない長い付き合いだからわかる、どんなに弁解しても説明しても無駄だ

俺は抵抗をやめた

「桜哉さん早く帰りましょう
皆さんが待ってるわ」
妙に弾んだ優梨愛の声がウザい

「茉莉花ー」
茉莉花の肩がピンと跳ねるくらいの大声で桜哉は叫んだ

茉莉花の後ろ姿が止まってゆっくりと振り向いた

「俺は茉莉花しか愛せない、茉莉花だけ愛してる。」
そんな愛の告白に茉莉花の肩が震えた

・・・・

😮‍💨優梨愛にとっては・・・
とても残酷な告白だった



「桜哉さん車のkeyを」
優梨愛が手を開いて桜哉に向けた

「え?」

「お誕生日より誤解を解くのが先でしょう
ケーキとビールは私が届けますから」

「あ、ありがとう
それから・・ゴメン」

「はい
謝罪は受け取りました。」
優梨愛はそういうとスーパーの中にはいり箱買いしたビールを店のスタッフに声掛けて車迄運んでもらっていた

あまりの手際の良さに驚きつつも感謝した














< 33 / 37 >

この作品をシェア

pagetop