ゆびさきから恋をする
(いいんだけど! いいけどさぁ!)
どうしたらいいんだ、このまだモヤモヤとし続ける失望感。自分がバカで情けない。落ち込む私に久世さんが吹き出した。
「……」
笑われて当然だし、馬鹿にしてもらって結構だけど。にしたって笑いすぎじゃない? そう思ってだんだんモヤモヤがイライラに変わってきた。
「……さすがに笑いすぎじゃないですか?」
「ごめん……でも……」
肩を揺らして笑うから、思わずムゥとしてしまう。そんなあからさまに表情を変える私に鬼上司はまだ言うのだ。
「マジで数字弱いじゃん」
(うるさいな!)
ムカつくけれどなにも言い返せないのが本当にムカつく。
ムムムッとなんとか怒りを飲み込む私に久世さんが笑い疲れたみたいに「はぁ、おもしろ」と呟いてプチッときたがもちろんそれも飲み込んだ私。
「どうせバカですよ」
せめてもの強がり。拗ねたみたいな声になったがもう繕えない。恥ずかしさと悔しさと、笑われたムカつきと……とりあえずもういいでしょ! そんな気持ちになっていたら久世さんが思いかけない言葉を投げてきた。
「コーヒーおごってやるよ」
「……え?」
「金欠だろ? ちょっとそのバカ高い辞典見せてよ。俺も読みたい」
「……」
そんな風に私をカフェに誘ってくれたのだ。
どうしたらいいんだ、このまだモヤモヤとし続ける失望感。自分がバカで情けない。落ち込む私に久世さんが吹き出した。
「……」
笑われて当然だし、馬鹿にしてもらって結構だけど。にしたって笑いすぎじゃない? そう思ってだんだんモヤモヤがイライラに変わってきた。
「……さすがに笑いすぎじゃないですか?」
「ごめん……でも……」
肩を揺らして笑うから、思わずムゥとしてしまう。そんなあからさまに表情を変える私に鬼上司はまだ言うのだ。
「マジで数字弱いじゃん」
(うるさいな!)
ムカつくけれどなにも言い返せないのが本当にムカつく。
ムムムッとなんとか怒りを飲み込む私に久世さんが笑い疲れたみたいに「はぁ、おもしろ」と呟いてプチッときたがもちろんそれも飲み込んだ私。
「どうせバカですよ」
せめてもの強がり。拗ねたみたいな声になったがもう繕えない。恥ずかしさと悔しさと、笑われたムカつきと……とりあえずもういいでしょ! そんな気持ちになっていたら久世さんが思いかけない言葉を投げてきた。
「コーヒーおごってやるよ」
「……え?」
「金欠だろ? ちょっとそのバカ高い辞典見せてよ。俺も読みたい」
「……」
そんな風に私をカフェに誘ってくれたのだ。