ゆびさきから恋をする
後悔しても遅いが、内心ドキドキしつつその指先を見つめていると手が止まった。
「あ」
(あああ、あったの? 見落としてた? 最悪!)
「ごめん、それ俺が持ってるわ」
「え?」
「F2とF3のやつだよな?」
「そうです」
「俺が持ってる、ごめん。事務所だ」
「あ、そうだったんですね」
(よ、よかったぁぁぁ)
心の中で安堵のため息がこぼれる。
「取ってくるよ」
「え! いいです! 急いでないので。どこかついででくださればいいです」
必死に言うと笑われた。
「ついでって……」
その時笑った顔が普段見せないくだけた顔で胸がまたきゅっと痛くなってさっきから胸が忙しい。
久世さんは普段からニコニコしていないのだ。ツンッとしたクールな人。どちらかというと冷たい感じの話しかけにくい雰囲気。
だから――。
(その笑顔は……殺傷レベルですよ)
「あ」
(あああ、あったの? 見落としてた? 最悪!)
「ごめん、それ俺が持ってるわ」
「え?」
「F2とF3のやつだよな?」
「そうです」
「俺が持ってる、ごめん。事務所だ」
「あ、そうだったんですね」
(よ、よかったぁぁぁ)
心の中で安堵のため息がこぼれる。
「取ってくるよ」
「え! いいです! 急いでないので。どこかついででくださればいいです」
必死に言うと笑われた。
「ついでって……」
その時笑った顔が普段見せないくだけた顔で胸がまたきゅっと痛くなってさっきから胸が忙しい。
久世さんは普段からニコニコしていないのだ。ツンッとしたクールな人。どちらかというと冷たい感じの話しかけにくい雰囲気。
だから――。
(その笑顔は……殺傷レベルですよ)