ゆびさきから恋をする
静かになった室内に響いた。
「あ」
「あ」
お互いの声が重なったとき久世さんの背中越しから物々しい機械音が鳴り響く。
ウィィィン……カチ、っという音に二人で顔を見合わす。久世さんがドアノブに手をかけると扉が開いた。
「開いたぁ!」
思わず歓喜の声をあげるとすかさず外に出て自動ロックの解除ボタンを押す。扉を開けたまま私に指示を出してきた。
「とりあえず今使わないファイル一個持ってきて」
「え? ファイル?」
「どれでもいい、ごついやつ、それ」
そう指さすのは下に重ねられた過去の依頼書ファイル。持っていくとドアの隙間に挟んでストッパー代わりにした。
「先に携帯取ってくる。また電気が落ちても困るし同じことが起きたらたまんないからね。あと依頼書だな、ついでに取ってくる」
「あ、はい」
すぐにいろいろ考えられるんだなと感心していると十七時の定時のチャイムが鳴った。
「あ」
「あ」
お互いの声が重なったとき久世さんの背中越しから物々しい機械音が鳴り響く。
ウィィィン……カチ、っという音に二人で顔を見合わす。久世さんがドアノブに手をかけると扉が開いた。
「開いたぁ!」
思わず歓喜の声をあげるとすかさず外に出て自動ロックの解除ボタンを押す。扉を開けたまま私に指示を出してきた。
「とりあえず今使わないファイル一個持ってきて」
「え? ファイル?」
「どれでもいい、ごついやつ、それ」
そう指さすのは下に重ねられた過去の依頼書ファイル。持っていくとドアの隙間に挟んでストッパー代わりにした。
「先に携帯取ってくる。また電気が落ちても困るし同じことが起きたらたまんないからね。あと依頼書だな、ついでに取ってくる」
「あ、はい」
すぐにいろいろ考えられるんだなと感心していると十七時の定時のチャイムが鳴った。