ゆびさきから恋をする
「菱田さんって結婚してたっけ?」
(いきなりなんの質問?)
突拍子もない質問にきょとんと答えてしまった。
「してませんが……」
「彼氏は?」
「い、ません」
「じゃあ問題なくない?」
(問題ってなに? どういう意味?)
「遊ばれてるとか思ってるってこと?」
「遊び……というか」
「なに?」
間髪を入れずに、それもイラっとした感じで聞いてくるからもうこれは正直に言わないと逃がしてくれそうにない。
「慰めてくれただけじゃないんですか?」
「慰め?」
繰り返されると切なくなる。自分で言ってて虚しさが込み上がってくるだけだ。
「その場の、流れみたいな。雰囲気? 取り乱した私を落ちつけさせたくて……熱を冷まさせようとしたみたいなって……まって! 冷まさないと……!」
(さっきのタイマー!)
ハッとして思わず久世さんの体を勢いよく押しのけたら久世さんもその強さに驚いたのか腕の拘束を解いた。
「は? なに?」
「待って! やばい!」
問いかける久世さんなんか無視! 腕の中をすり抜けて思わず駆けだす――乾燥機まで。
走って駆け寄ってその扉を開けて、保護具をつけて取り出した。それを覗きこんで私は絶句するのだ。
(がーん……やってしまったぁぁ)
(いきなりなんの質問?)
突拍子もない質問にきょとんと答えてしまった。
「してませんが……」
「彼氏は?」
「い、ません」
「じゃあ問題なくない?」
(問題ってなに? どういう意味?)
「遊ばれてるとか思ってるってこと?」
「遊び……というか」
「なに?」
間髪を入れずに、それもイラっとした感じで聞いてくるからもうこれは正直に言わないと逃がしてくれそうにない。
「慰めてくれただけじゃないんですか?」
「慰め?」
繰り返されると切なくなる。自分で言ってて虚しさが込み上がってくるだけだ。
「その場の、流れみたいな。雰囲気? 取り乱した私を落ちつけさせたくて……熱を冷まさせようとしたみたいなって……まって! 冷まさないと……!」
(さっきのタイマー!)
ハッとして思わず久世さんの体を勢いよく押しのけたら久世さんもその強さに驚いたのか腕の拘束を解いた。
「は? なに?」
「待って! やばい!」
問いかける久世さんなんか無視! 腕の中をすり抜けて思わず駆けだす――乾燥機まで。
走って駆け寄ってその扉を開けて、保護具をつけて取り出した。それを覗きこんで私は絶句するのだ。
(がーん……やってしまったぁぁ)