黒皇帝は幼女化した愛しの聖女に気づかない~白い結婚かと思いきや、陛下の愛がダダ漏れです~
「へーか、終わりました」
隣の部屋にいる陛下に声をかける。陛下はソファーで紅茶を飲みながら何やら書類に目を通していた。
「そうか。お疲れ、ロゼ」
立ち上がった陛下がこちらへ歩いてくる。私が押さえている扉から寝室に入ってくる姿を見上げながら、心臓がドキドキと早鐘を打ちはじめた。
「あの、へーか、今日もあれをやられるのですか?」
「ああ、そうだが」
それが何か?とでも言いたげな顔した陛下は、オディリアのベッドへ真っすぐに近づいていく。ベッドに腰を下ろすと、眠っている皇后を横向きに抱きあげ、自分の膝に抱えた。
「わっ」
はずみでスカートが膝までめくれ上がり、慌てて駆け寄りスカートの裾を下ろした。
「へーか! もう少し気を使われてくださいっ」
「十分気を使っているが」
膝の上で横抱きにした皇后の髪を撫でながら陛下が言う。
彼は一日三回、毎回の食事の後に必ずオディリアをこうして膝に乗せている。
初めて見たとき、驚いて止めようとした私に彼はこう言った。
『ずっと同じ体勢で眠っていたら体が痛くなるだろう?』
確かにそうかもしれない。聖女として治癒活動に参加していたときに、治療院で看護者から同じような話を聞いたことがあった。
長い間微動だにせず眠り続けているのを見ると、体勢を変えるのは必要なことだとわかるが、自分が陛下に膝抱っこされているのを見るのは恥ずかしすぎる。かといって、幼児の自分では代わることもできないので、ここは陛下にお任せするしかない。
ここまでならいいのだけれど……。
隣の部屋にいる陛下に声をかける。陛下はソファーで紅茶を飲みながら何やら書類に目を通していた。
「そうか。お疲れ、ロゼ」
立ち上がった陛下がこちらへ歩いてくる。私が押さえている扉から寝室に入ってくる姿を見上げながら、心臓がドキドキと早鐘を打ちはじめた。
「あの、へーか、今日もあれをやられるのですか?」
「ああ、そうだが」
それが何か?とでも言いたげな顔した陛下は、オディリアのベッドへ真っすぐに近づいていく。ベッドに腰を下ろすと、眠っている皇后を横向きに抱きあげ、自分の膝に抱えた。
「わっ」
はずみでスカートが膝までめくれ上がり、慌てて駆け寄りスカートの裾を下ろした。
「へーか! もう少し気を使われてくださいっ」
「十分気を使っているが」
膝の上で横抱きにした皇后の髪を撫でながら陛下が言う。
彼は一日三回、毎回の食事の後に必ずオディリアをこうして膝に乗せている。
初めて見たとき、驚いて止めようとした私に彼はこう言った。
『ずっと同じ体勢で眠っていたら体が痛くなるだろう?』
確かにそうかもしれない。聖女として治癒活動に参加していたときに、治療院で看護者から同じような話を聞いたことがあった。
長い間微動だにせず眠り続けているのを見ると、体勢を変えるのは必要なことだとわかるが、自分が陛下に膝抱っこされているのを見るのは恥ずかしすぎる。かといって、幼児の自分では代わることもできないので、ここは陛下にお任せするしかない。
ここまでならいいのだけれど……。