天才悪女は嘘を見破る2〜王太子の教育係になったはずが溺愛されてます。すべてを奪った義妹一家は自滅しました〜ユアン再会編
32話 勝負の行方
アマリリスはストールの下で口角をあげる。
(チャンスが逃げてしまうと思ったら、しがみつきたくなるのが人の性よね)
アマリリスはしっかりとカーヴェル公爵の心を掴んだ。
執務室へ入るとカーヴェル公爵はすぐに扉の鍵をかけ、執務机の右上の引き出しを開けた。
その奥から鍵付きの小箱を取り出し、胸ポケットに入っていた真鍮の鍵を差し込む。
カチャンと小さな音を立てて小箱の蓋が開き、カーヴェル公爵はその中から白い包み紙を取り出した。
「これが……例の薬です」
包み紙の中身は淡褐色の粉で、アマリリスがエドガーを追い詰めた際に入手した証拠と酷似している。
「アマーリエ様、確かにあたしがカーヴェル公爵へお渡した薬のようです。効能を確認されますか?」
「もちろんだ」
「なっ、なぜだ!? ここまでしたのに私を信用していないのか!?」
「カーヴェル公爵様、この特殊配合の薬は保管状況によって効果が下がる場合があるのです。信用していないわけではなく、今後の無用なトラブルを避けるためですわ」
アンネが機転を効かせて、無理なく証拠の調査ができるように宥めた。
(チャンスが逃げてしまうと思ったら、しがみつきたくなるのが人の性よね)
アマリリスはしっかりとカーヴェル公爵の心を掴んだ。
執務室へ入るとカーヴェル公爵はすぐに扉の鍵をかけ、執務机の右上の引き出しを開けた。
その奥から鍵付きの小箱を取り出し、胸ポケットに入っていた真鍮の鍵を差し込む。
カチャンと小さな音を立てて小箱の蓋が開き、カーヴェル公爵はその中から白い包み紙を取り出した。
「これが……例の薬です」
包み紙の中身は淡褐色の粉で、アマリリスがエドガーを追い詰めた際に入手した証拠と酷似している。
「アマーリエ様、確かにあたしがカーヴェル公爵へお渡した薬のようです。効能を確認されますか?」
「もちろんだ」
「なっ、なぜだ!? ここまでしたのに私を信用していないのか!?」
「カーヴェル公爵様、この特殊配合の薬は保管状況によって効果が下がる場合があるのです。信用していないわけではなく、今後の無用なトラブルを避けるためですわ」
アンネが機転を効かせて、無理なく証拠の調査ができるように宥めた。