エリート医務官は女騎士を徹底的に甘やかしたい
 そう言って、小さなコップを私の口元に近づけた。ゆっくりと傾けると、琥珀色の液体が口の中に入ってきた。あ、そんなに不味くないかも。こく、こく、とゆっくり飲み込むと、ガイアはホッとしたような顔で嬉しそうに微笑んだ。

「よし、後はもう寝てても大丈夫だ」

 ガイアは背中のクッションを取って、私の背中にまた手を添えるとゆっくりとベッドへ寝かせてくれた。

「ごめんね、迷惑かけて」

 なんとか声を振り絞ってガイアに言うと、ガイアは私の頭を優しく撫でる。

「謝らなくていいし、気にしなくていい。何にも気にしないで、今はただ俺に甘えてろよ」

 甘えてろ、か。そういえば、甘えるってどうやるんだっけ?今まで一人でなんでもやって来れたから、男の人に甘えるどころか、誰かに甘えることもいつの間にか忘れてできなくなっていたことに気がつく。

「俺がずっとここにいるから、安心して寝ていいんだよ」

 ガイアが優しく頭を撫でてくれて、それが心地よくてだんだんと瞼が落ちてくる。なんだか、すごく安心する。誰かがそばにいてくれるって、こんなにも心強いものなんだ。

「お前はもっと、俺に甘えてくれていいんだから」

 意識を手放す前に、ガイアが何か言った気がしたけど、よく聞き取れないまま私は気を失うように眠った。
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