幼なじみが連れてきた結婚相手がすごい俺様だった話

 

「駄目なんじゃない?
 そんなこと言っちゃ」

 次の日の夕方、充悟は晴乃のところに行こうとして出会った杏奈に、そう言われた。

 ですわよとか言わなくなったな、と思ったら、杏奈は気づいたようで、
「だって、よく考えたら、おねえさまはそんなしゃべり方しなくても、何処から見てもお嬢様だしね」
と言う。

 ちょっと大人になったようだ。

「まあ、そんなことより、おねえさまは、今、そのままのあなたが結構気に入ってると思うの」

 ……そ、そうだろうか?

 そんなことあるかな、と思いながらも、充悟は、ちょっとソワソワしてしまう。
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